琉球古武道の武具紹介
琉球古武道では、かつて沖縄の人々が農具や日用品として使用していた道具を、護身のための武器として発展させたものが多く使われています。以下は代表的な武具の紹介です。
沖縄の歴史と文化の中で育まれてきました。当道場では、信武館本部の系統を受け継ぎ、基本から丁寧に指導しています。
■ 棒(ぼう)
- 長さ:約180cm(六尺棒)
- 最も基本的かつ重要な武器。全身を使って突き・打ち・払う動作を行います。
- 古武道の入門武器として位置づけられており、基礎体力や体の使い方を養うのに最適です。
■ サイ(釵)
- 金属製の三又武器。左右対称で2本1組で使用
- 突きや受けだけでなく、相手の武器を挟んで奪う技術も含まれます。
- インド由来の仏具とも言われています。
■ トンファー(トンファ)
- 側面に握り棒が付いたL字型の木製武具
- 回転を利用した打撃が特徴的で、防御にも優れています。
- 元々は石臼の取っ手であったとも言われています。
■ ヌンチャク
- 素早い振りや連続攻撃が可能で、見た目以上に高度な技術を要します。
- 大衆的な知名度は高いですが、古武道では正式な技術として体系的に伝えられています。
- 2本の棒を紐や鎖でつないだ武具
■ ティンベー&ローチン
- ティンベー:盾(亀の甲羅や金属製)
- ローチン:短剣・短槍
- 一方の手に盾、もう一方に短剣(槍)を持ち、攻防一体の動作を行います。
- 実戦的な組み合わせ武具として、非常にユニークな存在です。
■ カマ(鎌)
- 農作業用の鎌を武器化したもの
- 小ぶりで扱いやすく、相手の武器を引っ掛けて崩すなどの技術があります。
- 2本1組で使用され、独自の型が存在します。
稽古の進め方
稽古は、基本動作から始まり、徐々に型や応用技へと進みます。個々のペースに合わせた指導を心がけており、無理なく継続できるよう配慮しています。
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※稽古は会場の都合やその他の事情により中止または時間変更となる場合がございます。
琉球古武道で使われる武具(器)








成り立ち
琉球古武道(術)は禁武政策下の琉球(沖縄)で独自の発展をとげた武器術の総称です。有名な「ヌンチャク」も代表的な武器の一つです。
三山時代の統一
「三山時代(1322年頃から1429年まで)」は、15世紀初頭、尚巴志(しょう はし)によって統一されました。後に琉球王国第二尚氏王統の第3代国王 尚真王(しょう しんおう)は反戦平和を愛し、刀剣・弓矢の個人私有禁止・政治の中央集権化・貿易振興・都市の美化・芸術奨励が行われました。個人での武器私有禁止により、武士階級に於いては自己防衛のために生活民具(用品)の武器化が進んだのではないかとされています。
三山時代とは
14世紀頃、沖縄(琉球)では各地に城(グスク)を構えた三人の王が並立する時代が約100年続きました。南部の南山(大里)、北部の北山(今帰仁)、中部の中山(玉城)からこの時代は「三山時代」と言われています。
地方への拡散
また、1609年島津藩の琉球侵攻を境に王家が衰退し琉球の武士たちが各地域に散らばった事で、武士階級のものであった「空手(手ティー→唐手→空手)」と「武器術」はいつしか庶民の間に広まり密かに受け継がれたとされています。
琉球古武道(術)の系統
「琉球古武道(術)」は流派を名乗ることな少なく、技術系統から「平信賢系」、「又吉系」等と呼ばれ区別されています。
沖縄では古くから「空手と古武道(術)は車の両輪」と例えられ、多くの空手修行者は流派・道場・会派に関係なく琉球古武道(術)を稽古しています。
(上地流・剛柔流・小林流と流派の異なる空手経験者が沖縄本部道場で稽古しています。)
本土での普及
本土でも棒術等一部の武具を空手の稽古に取り入れている道場はあります。しかし、琉球古武道(術)を基礎から稽古している道場は多くないと思います。
※本土で普及しなかった原因は「競技化」が進まなかったからかもしれません。
参考文献:空手道・古武道の基本調査報告書(沖縄県教育委員会発行)

沖縄空手・琉球古武道本田道場
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沖縄小林流空手・琉球古武道 本田道場 代表 本田健二
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