※諸説ありますので参考程度とご理解ください。

  1. (公財)全日本空手道連盟「身体各部位を直接活用し、突き、打ち、当て、蹴り、受けなどの技術を主体として構成され、その理法に基づいた合理的な修練を通して運動能力を高め、かつ人格の養成を志向する道である」と定めています。
  2. (一社)沖縄伝統空手道振興会では「空手は琉球王国時代の氏族のたしなみの1つだった武術であり、もともとは「手(てぃ)」と呼ばれた護身術から発達し、今日に発展したとされています。 沖縄発祥の武道である空手は発展した地域によって「首里手(しゅりて)」「泊手(とまりて)」「那覇手(なはて)」、そして中国福建省にルーツをおく「上地流」を源流に分かれています。」とあります。

「空手とは?」「空手道とは?」「KARATEとは?」その問いに対する答えは、地域・団体・流派・道場・指導者によって様々であり、明確な定義は存在しないと言えるでしょう。以下、大雑把ですが区別してみました。あくまでも個人的なものです。

沖縄空手と本土空手に区別されます。

  1. 沖縄空手については沖縄伝統空手道振興会HPをご参照ください。
    • 沖縄空手(那覇手・首里手・泊手)琉球の歴史において、「唐手(トゥーディー)」という文字が現れるのは、佐久川寛賀(生没年不詳。 1786年 – 1867年、ほか複数説あり)の時代とされている。以前からあった沖縄固有の武術は〈手〉(ティー)と称されていましたが、この「手(ティー)」に、佐久川が中国から持ち帰った中国武術を融合してできたものが、今日の空手の源流である「唐手」だと考えられています。内閣府HP
  2. 本土空手(松濤館流・剛柔流・糸東流・和道流など約100年前に沖縄より本土へ空手が伝わる)

極真会館創始者大山倍達も「15歳のときに船越義珍先生(日本に初めて空手を紹介した人)の門下生となる。その後、拓殖大学、早稲田大学に学び、身延山での修行を経て1947年9月に戦後初めて開催された全日本空手道選手権大会で優勝。」とあります。極真開会公式HPより 

本土で普及ている空手もルーツは約100年前に沖縄から伝わった手(ティー)になります。沖縄・本土問わずルーツを持たずに創流された流派(○○流空手)も存在するかもしれません。いよいよ何をもって空手と称するのか難しい所です。

各競技ルールを遵守していれば競技への参加は可能です。沖縄空手・本土空手と言ったルーツも流派も全く必要ありません。

※テコンドー選手やキックボクシング選手そしてサッカー選手が出場しても空手競技と言う事です。

競技ルールによる区別(組手競技のみ)

以下、明確に区別さる為に便宜上沖縄空手は競技ナシとします。

  1. 競技(組手)スタイル(本土空手)
    • 寸止め空手:直接的な打撃は無く寸前で止めるスタイル(広く伝統空手と呼ばれる事が多い)
    • フルコンタクト空手:直接的な打撃を加えるスタイル
    • 防具空手:防具を着用して直接的な打撃を加えるスタイル

※競技化は創意工夫の「機会」を作り「技術」は日々進化し続けています。

東京2020オリンピックの空手競技は、本土空手の寸止めルールで実施されています。テレビなどのメディアで紹介される空手の多くは本土空手(競技空手)となっているようです。なぜ、沖縄空手が紹介されないのでしょうか?おそらく空手の区別ができていないことが大きな要因ではないでしょうか。沖縄空手・本土空手双方に素晴らしい部分があります。

ここからは各道場の競技対応

本土空手は、競技への参加姿勢によって、大きく3つのタイプに分けられます。

競技に参加しない(伝統・伝承空手):

「伝統空手」や「伝承空手」と呼ばれることが多く、流派に伝わる技術の伝承・保存を主な目的として稽古を行います。

※ただし、沖縄の「伝統・伝承空手」でも、会派流派内で独自の競技大会を実施している場合があります。

競技に特化する(競技空手):

「競技空手」と呼ばれ、競技ルールに則った技術の習得と勝利を主な目的として稽古を行います。

流派の独自性よりも、競技ルールへの適応を重視する傾向があります。

競技と伝統を両立する(競技参加型伝統空手):

競技にも参加しますが、会派流派の伝統的な技術や理念を守りながら稽古を行います。

本田道場は?

始まりは、日本空手道糸東流糸洲会になります。(個人としては本土空手と思っています。)のちに日本空手道修武会へ移籍(本土空手)となり長年競技空手に携わっていました。

現在は沖縄小林流空手無拳会・琉球古武道信武館の公認支部として沖縄空手・琉球古武道の指導を中心に活動しています。道場運営において競技会への参加を主目的としていません。(参加は個人の自由としています。)

(公財)全日本空手道連盟の会員であり、日本空手道修武会に所属しています。

優劣や真偽ではなく

本土空手も約100年前に沖縄から伝わり、オリンピック競技にまで普及しました。もし今、新しい流派などが生まれたとしても、100年経てば現在の本土空手と同様に立派な伝統競技空手になるのではないでしょうか。

沖縄空手・琉球古武道本田道場

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    沖縄空手・琉球古武道 本田道場 代表 本田健二