六尺棒は体に合わせて仕上げる

唯一無に「自分の一本」

以前ブログで紹介しました白樫の六尺棒について、「希望される方がいればお譲りします」とお知らせしたところ、5名の会員さんからお声がけをいただきました。

この六尺棒は、今年5月にご縁があり10本製作して頂いたものです。当初は道場の稽古用として保管していましたが、7月以降に入会者が増え、早めに手入れをして実際に稽古で使える状態にしなければと準備していました。

現在、市場では六尺棒は注文から納品まで数か月かかることが多く、長尺なので送料だけでも5,000円前後になる場合があります。そのため、なかなか簡単に購入出来ない高価なものになっています。今回、道場用にせず個人用につかってもらおうと希望者を募ることにしました。

10本の六尺棒は**荒材(削っただけの状態)**となります。これから表面を少しずつ磨き、手触りを整え、油を掛けて仕上げていく必要があります。手間はかかりますが、その分、道具への愛着も自然と深まっていきます。

市販されている六尺棒は未完成品だともいえます。本来は、使う人の体に合うよう仕上げていくことが大切だと考えています。しかしこの点があまり知られておらず、既製品をそのまま使っている方も多いようです。実は、私自身も以前はそうでした

「六尺棒」という名称はあくまで目安であり、必ず六尺でなければならないわけではありません。身長や体格、腕の長さに合っていれば問題ありません。私自身で言うと、市販品は少し長く、太すぎると感じることが多く、そのままでは扱いづらさが残ります。

だからこそ、長さを調整し、太さを整え、手にやさしく馴染むよう仕上げることで、初めて「自分の一本」になります。

武具は、使いながら育てていくもの。この白樫の六尺棒も、その過程を楽しみながら、無理なく稽古に活かしていただければと思います。


大阪・東淀川の本田道場所属会員の平均年齢は60歳前後です。中高年から空手や琉球古武道を始められる方も多くいます。「もう遅いのでは?」と思われる方でも、体力や経験に応じて自分のペースで稽古ができます。

空手が初めての方、体力に不安のあるシニアの方も、安心してご参加ください。

見学・体験は随時受け付けています。
無理な勧誘は一切ありませんので、まずは道場の雰囲気をご覧ください。


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