沖縄空手・琉球古武道(術) 昇段審査会 動画🎦

初段に挑戦!

昨日(2022.9.28)2名の昇段審査を実施しました。審査規定では自由組手も審査対象になりますが、この2年コロナの影響で組手(対人)の稽古量を減らしていました。今回の審査では安全を考慮して「形」のみの審査としました。

本田道場は公財)全日本空手道連盟に所属しています。会員は同連盟の公認段位が取得できるよう糸東流系の形(順番のみ)を普段稽古しています。

「順番のみ」と記載したのは、「受け」「突き」等体の使い方は「琉球空手小林流」「琉球古武道」に準じ武具を持っている事を想定しているからです。(大会で勝つ事を目的としていない。)

公認段位受審の時は手直しが必要になります。

どうして違う?

評価の基準が違います。大会で勝利する事を基準とするならば競技ルールに準じ、審判員から評価されるようにしなければなりません。当然ですが、「健康になりたい人」「大会で優勝したい人」「流派の技術を身に付けたい人」etc.稽古する目的=基準があります。もちろん、一つだけを目的にする必要はありません。「健康にもなりたいし大会でも優勝したい」

YouTube動画にアップされている糸東流系の競技形と比べるとかなり異質なものに見えるかもしれません。HPにアップした動画の動きが自分と違うと感じた方は稽古の基準が違うという事になります。

何を基準にしても個人の自由ですよね。

大会での優勝を基準にすると

「ガバガバの空手着」「上着がお尻でスキーのジャンプ台みたいにそっくり返る」「形の名前を宣言する時に絶叫する」「演武中の気合も「エーーーーーーーーーーイ」と長く伸ばす」

多くの競技形選手の共通点です。何故「空手着がガバカバ・・・・・・」なのか?

選手達は優勝者をお手本にするので「空手着」「気合」「動き」を真似しようとします。逆に言うと所属流派の技術的特徴を色濃く出すと競技では勝てないとも言えます。だから、技術以外で違いをアピールする為に「空手着がガバガバ・・・・」になってしまうのかもしれません。仕方のない事だと思います。

「空手着」「気合」「女子選手のメイク」等の変遷を比較するのも面白いですね。(空手に必要でしょうか?勝つためには必要なんでしょう)

演武会

かつては(45年前)、本土でも大会プログラムに各流派独特の形が見られる演武会が組み込まれていました。今から思えば演武されていた形は沖縄空手テイストがしっかり残っていました。

本土では高段者(流派代表者)の演武を見る機会が少なく非常に残念です。沖縄では80歳を超えた「県指定無形文化財沖縄の空手・古武術保持者」の演武を見る事ができるんですがね。

現在、本土では演武会が減少しただけでなく、大会で沖縄空手テイストを残した形を演武する選手はいなくなってしまいました。何故か?簡単です。全空連競技規定に準じていない・大会では評価されない・勝てないからです。スポーツとしてルールを守る事は当然ですが、ルールの外にも空手は存在しています。

琉球空手・琉球古武道信武舘 本田道場