沖縄空手・琉球古武道(術) 空手競技はスポーツですよね?
空手競技について
先日、受講した講習会で資格審査や競技規定(ルール)における実際の問題点及び運用に関する意見交換の時間がありました。録音はしていないので聞き違い等の可能性はありますが印象的だった内容な次の通りです。
<組手競技>
①残り時間数秒で逃げるような行動
②「残心」と「アピール」の違いは?
<形競技>
①審判が認知しない形の評価はどうする?
②足を踏み鳴らす
③空手着を叩く
④不必要に長い気合
⑤不必要に長い静止
⑥不必要に頭を振る
<全体>
①ルールの隙間(反則ギリギリ)を利用する選手
②誤審をYouTubで配信される
③日本の空手は「武道スポーツです。」
ルールを理解して競技規定に無い部分(想定外)を反則スレスレで責めるも競技者のテクニックとも言えます。サッカーでファールでないのに意図的に転倒して審判を騙す「ネイマール」もテクニックです。
https://www.youtube.com/watch?v=JRlWaocnFd0(確かに卑怯ですが審判を騙すテクニック)
そもそも
判定しにくい競技だから起こる問題では?
組手競技において「KO」で勝敗を決めるなら一目瞭然です。判定で勝敗を決する「寸止め」ルールでは当然発生する事例です。
形競技など客観的に比較できない動きに公平公正に優劣がつけられるでしょうか?
日本の空手は「武道スポーツです」?
「武道スポーツ」と言うワードがでました。「スポーツ」と「武道」の中間を意味する言葉しょうか?
「武道精神」に基づくなら、反則をした選手が「私は反則しました」と自己申告しなければなりません。反則に審判が気づかなかったら「ラッキー!」それがスポーツだと多くの人は理解しているのではないでしょうか?
残り時間数秒になって優勢な選手が時間稼ぎをするなんて「武道精神」に反する?のではなく競技ルールに反するのであれば反則です。競技ルール内であれば問題のない行為です。
精神論を混ぜると論点がおかしくなってきます。空手競技をスポーツとして理解しきれていない世代に問題があるのかもしれません。
有意義な時間でした。
講習会に参加した方々は、競技ルールを巡る選手と審判のイタチごっごやスポーツと武道の間で生じる精神的な矛盾も含め一切合切を「真剣に楽しんでいる」ように思いました。
なんであれ真剣に取り組んでいる姿は尊いですね。
琉球空手・琉球古武道信武舘 本田道場
Ryukyu Karate Kobudo Honda Dojo