沖縄小林流空手・琉球古武道(術) 審査会まとめ

書道と油絵の違い

どういう意味?

書道の先生に伺ったお話です。(私は表現は違いますが類似の内容を話しています。)

両者の大きな違いは、「書道は一回で書く」「油絵は上へ上へと塗り重ねる」です。

空手だけでなく他のスポーツにも共通しますが「本番」は例えるなら書道と同じです。やり直しができない1回勝負です。

対して油絵を例えるなら「稽古(練習)」と同じです。悪い所を修正しながら一番力が発揮できるポイントを探す。修正と反復作業に似ているという事です。

私は「塗り絵」と表現しています。

下絵に沿って色を塗る(なぞって書く)と綺麗に出来上がる。指導された内容(下絵=お手本)にそって間違いなく(はみ出ないよう)丁寧に動くのと同じです。

審査ではどちら?

もちろん「書道」ですね。一回勝負の思いが大事になります。「ぬり絵」で言うなら、下絵からはみ出すくらい勢いが欲しいですね。

バランスが崩れるくらい

審査を受ける人は失敗しないよう丁寧に恐る恐る動きます。これは、油絵であり下絵に沿って丁寧に書く塗り絵すなわち稽古と同じです。

評価基準

バランスが崩れない程度の力加減やスピードにどんな意味がありますか?

やり直し

審査後に上記の話をした後で再度演武をしてもらうと皆さん別人のような動きになりました。

「まだ本気を出していない状態」だったようです。

力(能力)の出し惜しみはダメですよ~!

沖縄小林流空手・琉球古武道信武舘 本田道場
Ryukyu Karate Kobudo Honda Dojo