沖縄空手・琉球古武道(術) 判断基準いろいろ
人それぞれの基準
「人それぞれの基準」これを認め合うから”相手を尊重する”思いが生まれるでは?
空手や古武道だけに止まらず世の中には様々な「基準=価値観」があると思います。残念ながら時折その基準が微妙に合わず話がチグハグになってしまう事があります。
相手の基準が自分と違う事に気が付かないとお互いに嫌な雰囲気になってしまいますよね。
「空手」と検索ワードを入力して現れる「画像」「動画」をみれば一目瞭然です。
勝利・最強・破壊力・カッコいい・健康・継続・自己鍛錬etc.どれも間違っていません。唯、求めている「基準=価値観」が異なるだけではないでしょうか?
「空手は○○でなければ!」と言う基準(価値観)を持つ事は個人の自由ですが、他者の考え方を独善的に否定すると困ったことになります。
「形(技)」を見る時の基準は?
形を演武してその順位を決める競技があります。確かに上位入優者の演武は見る者を唸らせます。しかし、勝敗の基準はどこにあるんでしょうか?公平に比較する事ができるんでしょうか?選手は納得しているのか?
問題です「マンゴー」「バナナ」「リンゴ」3つの果物でどれが一番美味しいでしょうか?もちろん過去に食べた記憶や自分の好みで比較しては反則です。
では、果物の種類を一つに限定してみましょう。どちらの「リンゴ」が美味しいでしょうか?
「美味しい?」と言う基準で比較した場合、先ず「美味しい」とは一体なんなんでしょうか?「糖度」「歯ごたえ」「酸味」「香り」「色目」「すべてのバランス」基準は多岐にわたります。
どれを基準にしても食べないで比較する事は不可能ではないでしょうか?
指導中の「?」
指導中に「ここの緩急はどうしたらいいですか?」「もっとキレをだしたい。」「極めが欲しい。」と質問されることがあります。形競技でよく耳にする表現です。そして、どれも見た目を判断基準としています。今のところ公平に比較する為に数値化は出来ていません。
「りんご」を甘酸っぱく美味しそうに見せるにはどうすればいいのか?「マンゴー」を柔らかく熟れたように見せるにはどうすればいいのか?「バナナ」から甘い香りが漂っているように見せるにはどうすればいいのか?と質問されているようなものです。
判断基準(価値観)が一致していません。
果物が美味しくなるように「肥料」「土壌」「温度」「水分」「太陽光線」等から調整準備する方法を伝えようとしても基準(価値観)一致していないので、教える側も習う側もモヤモヤとしてチグハグになってしまします。
食べずに美味しく見える VS 食べて美味しい
判断基準(価値観)の擦りわせが不可欠になります。
沖縄空手・琉球古武道信武舘 本田道場
Ryukyu Karate Kobudo Honda Dojo