沖縄空手・琉球古武道(術) 稽古方法を考える

もっと頭を柔らかく!?

来阪したMさんとの稽古後に指導方法について改めて考えてみました。

大きな疑問は「どうすれば、目的通り動けるのか?」

腑に落ちるように説明できればもっと速く簡単に技術を習得できるはずです。

一旦、頭を柔らかくするところからスタートしましょう。

1+1=2 では2=(任意の式)○○になりますか?

空手の「形」指導を例にとります。

普及形1下半身(足の動き)のみを指導する場合

①正面(12時方向)に結び立ち、②左足を9時方向へ一歩進めて前屈立ち、③続いて右足を9時方向へ一歩進めて半前屈(自然)立ち・・・・・・となります。

間違いではありません。あくまでも初心者限定ではないでようか?

しかし、残念なのは多くの場合この説明方法一択だと言う事です。

お気づきですか?この指導方法には「式」がないんです。1+1=2と説明していない。

答えの2だけを伝えています。すなわち「正面に結び立ち、左方向に前屈立ち、自然立ち」です。式が存在しないんです。

〇+〇・・・・=結び立ち、〇+〇・・・・・=左方向に前屈立ちとなっていません。結果として○○方向に○○立ちになるという説明(式)が解説されていません。

式が無いので自分勝手に答えむかって無秩序に突進します。当然、式がないので毎回同じ動きでなく反復にすらなっていないのでは?

式を完成させる。

空手が本土に伝えられて100年、競技化が進み大きな連盟が誕生して60年になります。

しかし、形指導の内容は残念な式一択が正しいと信じられ疑う人は少ないように感じます。

「とにかく早く動きなさい」「力強く」「切れが必要」「気迫を出して」・・・すべての表現が曖昧で式として実現不可能では・・・・

2=0.5+0.5+1でも2=10÷5でもOkです。一定の法則に沿って答えを導きだせていない事に気付いていない!

100mを早く走る為に陸上選手はmm単位で歩幅を調整しているのではないですか?

「左右の足を交互に早く動かせばイイ」ではどうしようもありませんよね。

琉球空手・琉球古武道信武舘 本田道場
Ryukyu Karate Kobudo Honda Dojo