沖縄小林流空手・琉球古武道(術) JKF 1・2級資格審査員研修会

台風の影響でリモート

東京の日本空手道会館で実施予定だった「1・2級資格審査員研修会」がリモートになりました。

私は当日(8/31)早朝に新幹線で参加するつもりだったので、もし、新幹線が運休したら・・・。研修後、帰りの新幹線は大丈夫だろうか・・と天気い予報を見ながら心配していました。

事務局にも「中止になるんでしょうか?」と問合せたところ、研修会はリモートにて実施する旨のメールが届きました。

本来なら研修は座学と実技にわかれていますが、今回はリモートなので両方モニター前での座学となりました。

誤解のないように

スポーツ空手競技空手を否定していません。本物や偽物なんて根拠のない区別は無意味だと思っています。興味のある事を一生懸命に頑張っている人や楽しんでいる人を否定する意図は全くありません。

好きな事を自由にすれば良いじゃないでしょうか?

印象に残った事(キェー!絶叫)

「形競技で形名を絶叫する選手。また、演武中不必要に長い気合を入れる選手には注意するように」との話がありました。

どして・・・・?今頃・・・?

下記動画は2020東京オリンピック開催当時にアップされたものです。一般の人からはこのように見えているんですよね。

完全にお笑いとして茶化されています。長々と放置しておいて今更・・・・

https://www.youtube.com/watch?v=9q6ineQ_GLo&t=1s

https://www.youtube.com/watch?v=kFOiVpb9A6o

既に発売されている各大会のDVDに真剣な顔で「形名を絶叫」「不必要に長い気合エェ~~~イ」が収録されていますね。ちょっと恥ずかしすぎますよ。

もっと早くストップ掛けないと、もし海や山に向かって形名を叫ぶ練習した子供達がいたら可哀そうですよ。

「〇〇選手はもっと大きな声だぞ」「聞こえないぞ~!」なんて泣きながら練習していたかも?

次の試合からは大きな声は減点対象ね!なんて誰が言うんですか?

ロボットみたいにコートへ入場する姿も違和感があります・・・・どうしてもアーティスティックスイミングの入場と被ってしまいます。これもちょっとロボットすぎるので減点対象なんていわれたら「恥ずっ!」

印象に残った事(得意形数の公平性)

JKF(全日本空手道連盟)は4大流派(糸東流・剛柔流・和道流・松濤館流)で構成されています。

形競技で使用できる形数が流派で大きく異なるため、形数を公平(減らす)にしようと検討しているとの事です。(糸東流44、剛柔流10、和道流10、松濤館流21)

糸東流の得意形リストに入っている龍衛流の形(パーチュー. ヘイクー . パイクー . アーナン )はどうするんでしょうか?

既にチャンピオンが試合で使用した形を削る事はできないでしょうね。(チャタンヤラクーサンクー)

もう一つの理由は形数が多すぎて審判が全ての形を知らない、これでは正しい評価が出来ない為形数を公平(減らす)にするという事でした。今まで他流の形を知らないのに審判をしていたって事を言ってますね。

そうなると得意形リストに記載された形全ての研修が必要になります。現状で85種類ですよ。半分でも40種類ちょっと無理ではないでしょうか?

印象に残った事(弱小会派の参入)

後に諸会派と訂正がはいりましたが「四大流派の他に弱小会派(諸会派)の形も使える・・・」と解説がありました。(講師の発言から分かるように全てにおいて4大流派の主流でないとダメなんでしょうね。個人の印象

弱小会派(諸会派)例えば沖縄小林流、上地流の名前が上がりました。

結局はそこへ行くしかないんですよね。もう今までの形は見飽きたから目新しい物を求めるのでしょうか?

だとしたら沖縄泊手系のクーサンク(本土でもチャタンヤラクーサンクー)をどう評価するんでしょうか?

30年くらい前の雑誌に本土の〇〇氏が松林流の〇〇先生から習ったって記事があったと記憶してます。(記憶違いならすいません。)

当時と違って今は簡単にyoutube動画で検証する事ができます。順序すら違うように見えますけど・・・・

審判が知らない形があるので現在の得意形リストの形数を減らしましょうと説明していたのに、一方で沖縄流派を入れる。完全に矛盾しているように思います。誰が講師をするんですか?

本土空手の元である沖縄空手をいれてしまうと本土空手の否定になるのでは?

4大流派で構成されているJKFの審判が沖縄の流派の形をどう評価するのか?

知らない形が増えるだけ、或いは糸東流から切り離して龍〇流を諸会派として認める為でしょうか?(5大流派)

ゴールドメダリストが演武する自流の形が糸東流形リストにあるってどういう事?

印象に残った事(審判のモラル)

大会開催中コート外であっても「審判同士の雑談」や「選手への声掛け」「控え席での態度(足を組む等)」はモラルに反するので十分に気を付てください。とのことでした。

公認段位審査会で審査員の前に「ご挨拶」の長い列ができます。審査もある意味競技と同じように思うんですけど。これはモラル違反じゃなく礼儀なんですよね。

印象に残った事(実演)

剛柔流講師(74才)が最後に自らセーパイの形を演武されました。これが今研修会での一番の収穫でした。

沖縄小林流空手・琉球古武道信武舘 本田道場
Ryukyu Karate Kobudo Honda Dojo