甲南大学体育会空手道部 OB稽古会への思い
いまさらの空気
『いまさら!』という言葉の後に続くのは、やはり否定的な内容が多いでしょう。『いまさら、この歳で』『いまさら、何ができる』など。OBの方々を稽古に誘うと、返ってくる言葉や雰囲気から、そう思われていると感じます。確かに、卒業して長いブランクがある中で、再び空手の稽古を始めるには明確な動機が必要でしょう。生活の中で優先順位が下がっていれば、『???』『いまさら』という反応も当然です。しかし、還暦を前にして、学生時代にやり残したことや現状の健康を意識し始めると、懐かしさと共に、学生時代のように無心で汗を流したいという気持ちが湧いてくるのも当然でしょう。
環境がないから?
ネットで『大学クラブOB 交流 etc.』と検索すると、OBと現役学生の交流会の写真などが多く見られます。例えば、OBによる野球やラグビーの対抗戦、グリークラブや吹奏楽部の定期公演会といったものです。一般的に、多くのOBは社会に出ると多忙になり、学生時代に所属していたのクラブ活動への優先順位は下がってしまうでしょう。しかし、全ての人がそうとは限りません。忙しい社会人生活を送る中で、大学時代のクラブ活動に心の安らぎや憩いの時間を求めている人もいるのは事実です。
甲南大学空手道部は?
20年前、諸先輩方のご尽力によりOB会が再建され、現役学生への支援はもちろんのこと、会報の発行や交流会などを通して、現役とOB・OGの繋がりを保つ活動が続けられています。素晴らしい活動だと思います。しかしながら、OB・OGが気兼ねなく稽古できる環境までは、まだ整っていないのが現状です。
日々の忙しさに追われ、体を動かすことさえ忘れてしまっているOB・OGもいるのではないでしょうか。そんな方々が、ふとした時に空手着に袖を通し、心地よい汗を流せるような場所があっても良いのではないかと感じます。
老いも若きも
令和7年、私たちは創部70周年という記念すべき年を迎えます。その時、1期生の方はなんと88歳(米寿)。長きにわたる歴史を感じます。ご存命であれば、その重みは計り知れません。もし、この70年の歴史を繋ぐように、1期生と70期生が共に汗を流せる場があれば、これ以上の喜びはないでしょう。世代を超えた交流は、きっと未来への大きな力となるはずです。
今日も楽しい稽古が出来ました。
健康と恵まれた環境に感謝!感謝!
目指せ!ラジオ体操のように
参加できるOB練習会!!

甲南大学体育会空手道部 OB・OG練習会
琉球空手・琉球古武道信武舘 本田道場
Ryukyu Karate Kobudo Honda Dojo