稽古用6尺棒の選び方と道場での工夫

稽古用6尺棒

琉球古武道棒術で使用する棒は、主に樫(かし)材で作られており、形状は長さ6尺(約180cm)の先細丸棒になります。(材質に決まりはありません。)天然素材であるため、もちろん同じものはなく、重量も一本一本異なります。

武具の種類は違いますが、最近購入された樫材のヌンチャクを手に取ってみたところ、私が約15年前に購入した物と比べて非常に軽い事に驚きました。6尺棒についても、同じ長さと太さであっても年々軽量になっているように感じます。加えて、ウッドショック以降、価格も大幅に高騰しています。

道場所有の棒はどこで購入?

現在、道場では稽古用の6尺棒を複数本備えています。というのも、自宅から6尺棒を担いで稽古に通うのは現実的に難しいからです。特に会社勤めの方には大きな負担になります。

道場で所有している6尺棒は、ホームセンターで「手すり用の丸棒」として販売されているものになります。太さや長さがちょうど良く、稽古の為に加工の必要がないため、そのまま使える点と価格が3,000円程度なのが利点です。

とはいえ、直径が3cmと少し太めで、扱いづらいと感じるシニア会員も多いと思います。実際、マイ棒を持参する会員もいます。道場としても、できるだけ質の良い武具を揃えたいと考えていますが、現在ネット上では1本あたり10,000円から20,000円の棒を10本単位で揃えるのは容易ではありません。

武具への思い

一方で、武具にこだわりを持つ会員も増えてきました。かく言う私もその一人です。自分の体格や感覚に合った渾身の一本を求めて、材料の確保や加工方法を研究したり、専門の業者を探したりしています。

会員それぞれ思いや状況は異なりますが、少なくとも稽古に支障が出ないよう、必要最低限の準備ができるよう努力していきたいです。

沖縄小林流空手・琉球古武道信武舘 本田道場
Ryukyu Karate Kobudo Honda Dojo