琉球古武道 6尺棒をDIYで作る その5

仕上げ(磨き)多少不細工でも気にしない!

最後に防腐・防虫の為に「椿油」「アマニ油」等を塗りこんで完成です。食用でも問題ないようです。
棒が油を吸い込まなくなるまで重ね塗りし、余分な油ををふき取り乾燥させて完成となります。

沖縄の諸先輩に「新しい棒をおろす時どうしていますか?」と質問すると「土に埋めてから使う」「トンファーでシゴイてから使う」「自動車のエンジンオイルを塗る」等各人こだわりの回答でした。

後にNewsで知ったんですが、首里城の「朱色」は沖縄産のベンガラ(鉄)を使っていたそうです。棒を土に埋めるのは天然のベンガラ染めだったようです。また、沖縄の海人は小舟(サバニ)やウェーク(櫂)に、鮫の肝油を防腐・防虫の為に塗っていました。私の棒は抗菌・防虫・防腐効果のある「柿渋」」を薄く塗った上に「アマニ油」を染み込ませて使っています。

※サバニとは、海人が使っていた舟のことを指します。沖縄県の言葉で「舟・ふね」のことは「ンニ」「ブニ」と発音されますが、「サバニ」の語源としては「サバ(沖縄でサメのこと)漁に使うンニ(舟)」が「サバンニ」「サバニ」になったとされるのが有力な説らしいです。
※ベンガラとは、紅殻または弁柄とも表記される古代から使われてきた顔料の一つです。
土からとれる酸化鉄が主な成分で、インドのベンガル地方で良質なものが産出されたことからその名がついたと言われています。


次回「その6」に続く・・・・・・

琉球空手・琉球古武道信武舘 本田道場