沖縄空手・琉球古武道(術) サイの稽古スタート

初めてのサイ!

本日取り扱う「サイ」は1年以内の入会者にとって初めての武具となります。「サイ」の取り扱いは難しく危険な為、本田道場では空手の基本動作が身に付いてからでないと指導していません。

「棒(両手で持つ)」「鉄甲(掌にはめる)」の武具は稽古中に落とすような事ほとんどありませんが、「ヌンチャク」「サイ」については単純に握っているだけで落下防止となるような部分がついていません。

稽古中に「サイ」を足元に落としてしまったり、振っているときにすっぽ抜けて飛ばしてしまうと大事故になります。

時間をとって実際に「サイ」の稽古に入る前に危険性と取り扱い方法を説明しました。

サイの種類(形状)

琉球古武道で使用する「サイ」は「一般的なサイ」と「卍サイ」の2種類となります。後者は高段者(6段以上)が「慈元のサイ」と言う形で使用します。

サイの種類(メーカー)

HPで幾度もでてきますが「守礼堂」と言う沖縄の武道具店が販売していた「サイ」を使っている人が多いと思います。「守礼堂」は豊富なサイズ(S/M/L)を販売していたので沖縄を訪れる外国人はこぞって「守礼堂」で武具をお土産として購入していました。

日本国内でも「サイ」を販売しいる業者はありますが、サイズに乏しく殆どが1サイズしかなく、体に合っていない危険な武具を扱うには問題があると感じています。

「守礼堂」の金属製武具販売停止より、海外メーカー製の需要が伸びたのか良い物が販売されるようになってきました。私も実際に海外メーカー製の「サイ」「卍サイ」を購入して使っています。

また、逆にオモチャのような「サイ」も販売されています。安易に購入する事は避けた方が良いと思います。

道場所有のサイを披露

沖縄本部道場にも複数の「サイ」があります。どれが正解なのか分からずに集めている内に下の画像のように10組以上になってしましました。結果、10人位は「サイ」を持参しなくても稽古できます。

自分の体(長さや重さ太さ)にあったサイが見つかればいいですね。私のように鍛冶屋さんに制作依頼するような極端な例は除いて、道場所有の数種類のサイを試していずれは自分に合ったサイの形状が見つかればと願っています。

みなさん!怪我の無いように緊張感をもって稽古しましょう「チバリヨー!!」

琉球空手・琉球古武道信武舘 本田道場