甲南大学体育会空手道部　強くなる為には？

後輩からの質問

大学空手道部の後輩と稽古をした後、短い時間でしたが話す機会がありました。初対面で緊張していたようですが、来季から大学で現役学生たちを指導する立場になる彼に「何か質問はある？」と話を振ると、「強くなるにはどうしたらいいですか？」と返ってきました。

「強くなる？競技で勝つという意味？」と尋ねると、「はい」と返事がありました。

空手競技のルールは何度も変更されており、私が競技に参加していた約35年前とは大きく様変わりしています。ルールが変われば有効技も試合運びも変わります。質問をしてくれた後輩が現役の頃と現在を比べても、多少の変更があったと思います。

これまでの空手競技ルールの変遷について話しましたが、競技上での具体的なアドバイスは難しいと感じ、その旨を伝えるにとどまりました。

空手とは何？

現役学生およびその指導者にとって、「空手」とは一体何なのでしょうか。質問から推察するに、彼らにとっての空手は「競技・試合」であるようです。

それでは、競技への参加や勝利を目的とせず、本田道場で稽古していることは空手ではないということになってしまいます。

平均年齢58歳の会員が共に基本稽古をした後、各自の目標に向かって汗を流しているのは空手ではないと思いますか？と尋ねたところ、後輩は競技空手が空手のほんの一部分であり、全てではないと気付いてくれたように思います。

大学の空手部は必ず競技に参加すべきなのでしょうか？競技に参加しない空手部があっても良いのではないでしょうか？

「強い」とはどういうことでしょうか？本田道場に79歳で入会し、週二回しっかりと稽古している会員は「強い」と私は感じます。

「空手」「強さ」を限定的に考えていることに気付いてほしいものです。そのうえで何を選択するかは個人の自由だと思います。

今日も楽しい稽古が出来ました。
健康と恵まれた環境に感謝！感謝！

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