指導者の責任と覚悟

子供たちを受け入れる責任について

指導者は一体、何歳まで小学生などの年少者を受け入れてよいのでしょうか。
還暦を越えた指導者が低学年の子供たちと一緒に稽古をする姿は、とても微笑ましく映ります。
しかし、その先、責任をもって何年指導を続けられるのか——。
これは誰にも分からないことです。ですから、ある意味では不毛な議論かもしれません。

とはいえ、現代の平均寿命は84歳、健康年齢は72歳といわれています。その現状を考えると、「中途半端になるくらいなら、最初から受け入れない方がいいのではないか」と思うこともあります。

実は先日、小学生低学年の入会問い合わせをお断りしました。せっかく興味を持ってくださったのに受け入れられなかったことは、今でも心苦しく感じています。しかし、長期的に責任をもって指導できるかを考えると、安易な判断はできませんでした。

私自身、過去に「道場が突然閉鎖になる」という経験をしています。それは、私が一番稽古したかった時期の出来事でした。次の行き先も何もないまま、突然ほうり出されたような感覚——。その時の喪失感は今でも忘れられません。

それでも、「どうしても続けたい」という思いが勝ちました。まずは近隣の公園で数年間、一人で稽古を続けました。やがて事情を知った先輩や後輩の道場にお邪魔し、稽古を再開しました。当時は他流派や他会派との合同稽古が難しい時代でしたが、人は制限されると逆に続けたくなるものだと、身をもって感じました。

だからこそ、今は「受け入れる責任」の重さを強く意識しています。入会する子供たちや保護者は、そこまで深く考えていない場合もあります。しかし、稽古を重ねるうちに「一生続けたい」と思う子供が出てくるかもしれません。指導者は、その想いに応えられる存在でありたいと思うのです。

本田道場を開設するまでにも、数年の覚悟と準備が必要でした。「途中で閉めることのないように」——その想いが一番強かったからです。

中には、会員が思うように集まらないからと、簡単に道場を閉めてしまう方もいます。もちろん、道場運営には経費もかかり、やむを得ない事情も理解できます。しかし、会員の多い少ないで継続を判断することが本当に正解なのでしょうか。運営方法は道場ごとに異なりますが、「続ける覚悟」と「受け入れる責任」はどの道場にも共通して求められるものだと感じます。

大阪・東淀川の本田道場所属会員の平均年齢は60歳前後です。中高年から空手や琉球古武道を始められる方も多くいます。
「もう遅いのでは?」と思われる方でも、体力や経験に応じて自分のペースで稽古ができます。

初心者やシニアの方、女性の方も安心して参加できる雰囲気づくりを大切にしています。空手や古武道を通して、伝統を感じながら健康づくりと心のリフレッシュを一緒に楽しみましょう。


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