琉球古武道の武具6尺棒について  

最初に稽古する武具は「棒」になります。

武具に対する知識が乏しかった頃、既製品の6尺棒(樫材)を購入して稽古を始めました。本部道場に通う内に、先輩方の棒の長さや色(材質)がマチマチである事に気づき、館長に質問すると、「棒の長さは身長+10㎝前後、握りの太さや重さは自分の使い易いようにして大丈夫です。」との事でした。棒は6尺でないとダメだと思い込んでいたので「目から鱗」の思いでした。

身長や手の大きさには個人差があります。確かに6尺の棒を使いこなすのも技術に違いありませんが限度があるのも事実です。「棒」は、既製品を自分好みにカスタマイズ(調整)または、材料を調達して自作しても良いのです。もちろん既製品の6尺棒をそのまま使っても問題ありません。棒を短くしたり細く削ることで調整で身長や手の大きさに合わせて扱いやすくできます。

重量については、同じ長さ太さであっても材質のによって異なります。既製品の材料は「赤樫」「白樫」と区別して販売されおり、重量は「赤樫」<「白樫」のように感じます。材料は自然のものなので「赤樫」<「白樫」が逆になる場合もあります。画像の棒は形状は同じですが材質が異なり、右から「鉄木」「イス」「白樫」「赤樫」となります。棒の「撓り」「手触り」等好みですが「演武」で使用するには「重量」以外大きな差は無いように思います。(鈍感?)

画像では「赤樫」<「白樫」ではなく「赤樫」>「白樫」でした。職人さんによると「目の詰まったイイ赤樫」だそうです。

赤樫・白樫・イス・鉄木

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