琉球古武道あるある!その3
琉球空手・琉球古武道信武館本田道場(Ryukyu Kobudo Shimbukan)
自爆による負傷
古武道は剣道や柔道のようにお互い自由に打ち合う稽古は余りありません。
では、どんな時に負傷するのか?「自爆」です。稽古中に誤って自分自身を打ってしまうことが時々あります。
個人の経験ですが①ヌンチャク、②鉄甲、③トンファー、④鎌の順に自爆するように思います。
ヌンチャク
先端部分を自在にコントロールできるまでに「自爆」は発生します。
自爆箇所は「頭部」「指」になります。
フルフェースのヘルメトをつけて稽古しようかと真剣に悩んだものです。
ブラスチックのヌンチャクから稽古を始めるのいいかもしれません。
鉄甲
所謂メリケンサックですが両手に持った鉄甲を打ち合わせる技があります。
打ち合わせる時に手の平の皮膚を挟みます。地味に痛いです。
「カーン!」と金属音がしない時は挟んでます。
トンファー
ヌンチャク同様回転系の武具です。ヌンチャクのように予測不能な動きはありません。
トンファーの長さを勘違いすると自爆が発生します。主に「頭部」
信武館のトンファーは角がある扇形になります。円筒状のトンファーを使用すると軽症で済むかも?
鎌
鎌は4段位の審査科目になっています。武具で唯一刃がついています。
左右の手に持って二丁鎌として使うので鎌と鎌が交差する時に自爆が発生します。
毎回ですが本部で鎌の稽古になると歴代の負傷者の名前が語られます。
大怪我につながるので刃を落とすか木製の鎌を使用して稽古するようにしています。
ティンベー(おまけ)
武具による自爆はありません。「鐘川のテインベー」と言う形の中で左手にティンベー右手にローチンを持って後方へ前転しながら後退します。
両手に物を持ったまま手を使わずに前転する時に右肩を打撲する事があります。
「前転くらい大丈夫」と軽く考えている中高年者は特に注意してください。
子供のころのイメージと現実の乖離に驚かされます。
運動用マットでしっかりと稽古してから道場の床で試すようにしましょう。
琉球空手・琉球古武道信武舘 本田道場