沖縄小林流空手・琉球古武道(術) 体験者あるある!

空手経験あるある!

空手・古武道の見学・体験にお見えになった方(メール問い合わせを含む)に、まず「空手のご経験はありますか?」とお尋ねします。

経験者の方からの回答は主に3種類に分かれます。

  1. 学生時代にクラブ活動として空手を経験した
  2. ○○流空手を習っていた
  3. フルコンタクト系、防具付き系など、○○系の空手をやっていた

体感として最も多いのが、3番目の「○○系の空手をやっていた」という回答です。

フルコンタクト系、防具付き系、寸止め系といった区別は、空手というよりも競技ルール(組手)の違いによるものです。

近年、特にフルコンタクト系空手経験者の方の見学・体験が増えています。

空手を中断せざるを得なかった理由は様々考えられます。仕事、家庭、経済状況、健康状態など、人それぞれ事情は異なるでしょう。

しかし、一つの要因として、フルコンタクト系をはじめとして空手を競技ルールの違いで認識している人(道場)にとっては、大会(競技)に出場できない(または出場しない)ことが空手を中断せざる得ない理由に挙げられるように感じます。競技ルール(組手)を基準に空手を区別・認識している方(道場)にとって、大会(競技)への参加は稽古の最大の目標となっているようです。

では、大会(競技)に参加できない(しない)人が道場でどのような活動をするのでしょうか?当然、道場の稽古体系は大会(競技)へ参加し好成績をおさめることに特化しています。言い換えるとそれ以外の稽古カリキュラムが無いのかもしれません。

結果、大会(競技)又は道場の運営側になるか、指導員になるようです。

以前、体験に来られた方の話(寸止め系)では、「子供が空手を習いだした事をきっけけに私も入門しました。子供が大会(競技)で頑張る姿に触発され一緒に稽古をし、有段者となりました。すると、審判員の資格取得や代替え稽古など運営側の役割が与えられるようになり、子供が道場をやめると同時に私も空手をやめました。会費を払って空手を習いに行っているのに何時しかボランティアで運営側に組み込まれ自分自身の稽古が出来ない状況に疑問を持つようになりました。」

多くの道場では、大会での好成績を収めることを目標とした稽古体系が中心となっており、それ以外の稽古カリキュラムが十分に整備されていない現状があります。

そのため、大会に参加しない会員は、道場の運営側や指導員といった役割を担うようになるケースが多いようです。

以前、体験に来られた方(寸止め系空手経験者)のお話は、この問題を象徴的に物語っています。

このお話は、多くの空手愛好家にとって共感できる部分があるのではないでしょうか。

このような状況を改善するためには、大会(競技)への参加以外の活動内容を提示するしかないように思います。

1、伝統伝承

2、格闘技

3、護身術

4、健康

5、生涯武道

目的・目標は人それぞれ、何が正しく何が本物かなんて決める必要はありますか?

重要なのは、それぞれ取り組み方を尊重する!ことでしょう。

琉球空手・琉球古武道信武舘 本田道場
Ryukyu Karate Kobudo Honda Dojo