沖縄小林流空手・琉球古武道(術) すごい大谷翔平
MLB日本開幕戦
MLBの日本開幕戦では、多くの日本人選手が登場し、大谷翔平選手を筆頭に、その活躍に日本中が注目した1週間でした。大谷翔平選手も期待に応え、ホームランを放ち、普段野球を見ないファンも含め、人々を熱狂させてくれました。細かいルールや駆け引きが分からなくても、速い球を投げ、それを打つという分かりやすさこそが、誰もを熱狂させるのでしょう。
たとえばなし
技術の習得を目的とした場合、野球を例えにして説明することがあります。「野球は目的がはっきりしている」ということです。もちろんルールを守っての話です。単純に言うと「バッターの目的はボールを打つこと、ピッチャーの目的は打たれない球を投げること(暴投は除く)」です。その為にはバッティングフォームもピッチングフォームも自由であり、全く同じフォームの人は一人もいません。同じ人間がいないからです。人のフォームを参考にすることはあっても、自分に合った最善の形(フォーム)を求めている。おそらく年齢や怪我、打順などの状況にも工夫する必要があるでしょう。
同じである必要はありません。
目的は一つではない
目的は技術の習得だけではありません。人々との交流や運動不足、ストレス解消など、目的設定は人それぞれです。MLBのように技術的に頂点を目指すことなく、楽しみで野球をしている人もいます。勝敗は二の次で、気持ちの良い汗を流すことが目的です。
技術の習得よりも単純に面白そうだから始める人の方が多いのかもしれません。
目的(技術面)
競技空手は、野球と同じくルールを守れば、個人に合った創意工夫が可能です。対戦相手やルール変更や年齢による体力の変化にも対応しなければなりません。競技での勝利という目的が明確であれば、ルールに違反しない範囲で選手がみんな同じフォームである必要はなく、逆に言えば同じであるはずがありません。競技空手の良い部分だと思っています。
先日、他流派所属の道場生が自流の審査を受審しました。その流派には宗家(家元の別称)がおられ、お弟子さんはみな宗家を手本とし、寸分たがわない形(かたち)を目指して日々稽古しているようです。宗家が伝えた技術を習得することが、その流派の目的だからです。もちろん、宗家を手本とし少しでも近づけるように努力するのは理解できますが、中には「宗家と同じでなければいけない」と強く考えている人がいるのも事実のようです。まるでLLサイズの人がSSサイズの服を無理やり着ようとしているように見えてしまします。最初から無理なのに・・・・、体に合わない服を何とか着ようと努力することを楽しんでいるのなら、それは人それぞれの楽しみ方の一つなのでしょう。とやかく言うつもりはありません。これも個人の自由の一つです。
どうすればいい?
道場運営の方法によりますが、多様な目的設定が可能であり、他の人の目的を尊重しながら自由に楽しんでイイし、技術面で言うとSSサイズの服は着れないんじゃないかな?と疑問に思ってイイと伝える必要がありますね。
指導者として技術面の練習(稽古)では目的を分かりやすく伝える重要性を強く感じました。
琉球空手・琉球古武道信武舘 本田道場
Ryukyu Karate Kobudo Honda Dojo
