70代の見学者が教えてくれたこと ― ネットに頼らない道場案内の大切さ

スマホを使わない世代にも届く情報発信とは?

本田道場では、数年来65歳以上のシニア世代の方からの見学や体験希望が増えています。実際の入会に至るケースは多くはありませんが、月に1名ほどは見学体験があります。ここ1年だけでも、70代の方が3名入会されました。

そんな中、先日ひとつの出来事がありました。最近はメールやLINEでのお問い合わせが主流になっていますが、珍しく直接電話で問い合わせがあったのです。「もしかすると、直接話を聞いて安心したかったのかな」と感じていました。お話の中で見学体験の日程を決めさせていただきました。

そして、体験当日。時間になってもその方が来られず、私は急用でもはいったのかと稽古を始めていました。稽古後、着信履歴に「場所がわからず帰宅しました」との留守電が残されており、「しまった、申し訳ないことをしてしまった」と反省しました。

ところが翌日、その方は再び道場まで直接足を運んで「本当にここが空手道場なんですか?」と確認されていったそうです。私は不在でしたが幼稚園の職員の方が丁寧に案内してくださったと教えてもらいました。(本田道場は幼稚園施設をお借りしています。)

対応して頂いた職員の方の話によれば、その方な「70代になり社会とのつながりが薄くなり、健康や認知症予防のために何か始めようと思った」とのこと。区役所に相談した結果、本田道場を紹介されたそうです。そして「実はスマホを持っていない」ともおっしゃっていたそうです。

私はその言葉にハッとさせられました。どれだけ丁寧に道場の場所や案内をホームページに載せても、スマホやパソコンを使わない方には届かないのです。区役所職員の方がネット検索して、道場を紹介してくださったおかげで、今回のご縁がつながったのでした。

思い返せば、私自身も最近、大阪で開催されている万博の入場手続きがネット中心でわかりづらく、「もう行かなくてもいいかな」と感じたことがあります。そんな私が、「みんなネットを使える」と思い込んでいたのは、大きな勘違いでした。

道場の活動を知ってもらうには、ネット以外の方法も見直す必要がありそうです。原点に立ち返って、近隣にチラシを貼ったり、紙での案内を活用したりと、地域に根ざした広報の工夫が今こそ求められているのだと、改めて実感しました。


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