形(かたち)にとらわれない自由な稽古と立ち方の本質

蒸し暑い日の稽古調整と「動きの中の意識」の大切さ

昨日は蒸し暑く、いつもの稽古内容では体に負担がかかると判断し、ゆったりとしたメニューに変更しました。寒暖差や湿気に体がまだ対応しきれていない様子だったため、心拍数があまり上がらない内容にしました。

また、先日の稽古で体験者の方から「約束組手のようなものはありますか?」と質問をいただいたので、それをヒントに対人稽古も少し取り入れました。この時も「形(かたち)」にとらわれず、自由な発想で動くことを大切にしました。

稽古では「こうでなければダメ」という決めつけをせず、柔軟な考え方で楽しく稽古することを心がけています。人によっては、毎回同じ内容を淡々とやる方が合う場合もありますが、当道場では飽きがこないように、少しずつ新しい要素を加えるようにしています。最終的に「あっ!なるほど!」と伏線回収して稽古を終わるように心がけています。

“中間動作”の大切さとは?

この日は「立ち方」と「移動」についても説明しました。
立ち方を言葉で説明すると「○○立ちは足の間隔は肩幅、前後の距離は2足分、後ろ足は○度…」といった形になります。ですが、大事なのは「その立ち方がどんな場面で役に立つのか」ということです。ただ見た目の形(かたちい)を覚えるだけではなく、その意味や使い方を理解することが大切です。

形(かた)の説明でも「○立ちから○立ちになる」と言われますが、その間の動き――つまり移動中の体の使い方――が説明されないことが多いです。「腰の高さを一定にする」等と説明されるますが一定にする方法は抜けています。

突きについても「腰から真っすぐ鳩尾(みぞおち)を突く」と言われますが、「どう動けば真っすぐ突けるのか」「その時の力加減や肘の位置はどうか」といった大事なポイントの説明は聞きません。

立ち方や移動、突きなどの基本は、形(かたち)や姿勢をきれいにすることだけが大切だとは思いません。その途中の動きや「どうやってその形(かたち)になるのか」という過程もとても大事なポイントです。

立ち方ひとつでも「なぜその形(かたち)なのか」「どんな場面で役立つのか」を知っておくことで、動きの意味が分かり、技に自信が持てるようになります。また、形や分解組手も、決まった形(かたち)だけでなく場面に応じて変化させて使うことができるのです。

答えを限定し「こうしなければダメ」と決めつけず、自分で考えて工夫することを大切にしています。とくにシニア世代にとって怪我を防止する上でも理にかなった動き方が不可欠になります。基本を身につけつつ、少しずつ「どう使うのか」を考えながら、これからも楽しく稽古を続けていきましょう。


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