「競技空手(形)」と「琉球古武道」

琉球空手・琉球古武道本田道場(Ryukyu Kobudo Shimbukan)

琉球古武道は競技空手(形)に役立つ?

(公財)全日本空手道連盟の競技形(糸東流系)が沖縄空手(首里手系)と技術的に異っている部分があります。

だから、そのまま役立つとは言い難いと思います。

※どちらの技術が優れているかの問題ではありません。

競技形技術向上に有益?

本田道場では、「琉球古武道の形を武具を持たず出来るようにしてください。」と指導しています。「エアーギター」みたいなものですね。

棒・サイを持たずに古武道の形を演武すると、空手との共通点が非常に多い事に気づきます。

琉球空手と琉球古武道が「車の両輪の関係」である所以です。

言い換えると琉球古武道は琉球空手上達の為にあり、琉球空手は琉球古武道上達の為にあると理解できると思います。

「琉球古武道と全空連競技形(糸東流系)」が「琉球古武道と琉球空手」と同じ様な相互関係だとするのは乱暴すぎますが、

琉球古武道の武具を持って競技空手形の部分練習をする事は十分有益だと思います。

<例えば>

  • 「棒」を空手の形にある立ち方で(猫足など)フルスイングした時バランスを崩さづに立っていられるか?
  • 「棒」を野球・ゴルフのように腰を使って振る事ができるか?
  • 「サイ」を持って突きができるか?(腰から真っ直ぐに突く)
  • 「サイ」を持って受けができるか?(余計な動作があると出来ない)

武具を練習の補助具として使うだけでも十分に効果があると思います。鉄アレイを持ったり自転車のチューブを引いて「突き」をするのと同じです。

検証しない技術(琉球古武道を試す)

「スポーツだから」「伝統だから」といった思考から抜けだし、スポーツ・武術の別なく「技術」を実際に「検証」して理解を深める過程を楽しみましょう。

「伝承された技術は一切の変更は許されない」と言われますが「使えるか検証する」ことは変更(改変)ではありません。

琉球古武道・他のスポーツ・武道・競技空手にも共通点はあります。拒絶するのではなく、いったん受け入れて「試す」柔軟な思考が大事だとおもいます。

余 談

今も活躍している全空連の形選手が、当道場生と同じ大学のクラブに所属していた時の話です。

道場生の腕に打身によるアザが沢山あるのを見て「まだ、そんな古臭い練習をしているのですか?」と言ったそうです。(腕のアザは「小手鍛え」と言う鍛錬方法です。)

スポーツとして見た場合確かに「古臭い」稽古かもしれません。おそらく好意でアドバイスしてくれたのでしょう。

スポーツ空手形競技では、相手の攻撃を実際に受ける稽古は非効率・不必要で「古臭い」と感じたのかもしれません。

競技主体の道場では時間をかけて自流の基礎を身に付けてからステップアップするというより大会競技規定に準じているように思います。

たしかに、大会へ出場する為には「競技規定に記載がない」「審判から評価が低い」内容に時間をさくのは非効率なのかもしれません。

しかし、古臭い稽古方法でも試した事があったんでしょうか?

「私も小手鍛えをしていましたが、明確な効果がありませんでした(大会での評価につながらない)。同じ稽古するなら○○の方がいいですよ」とアドバイスしてもらえたら有難かったですね。

もし、見た目だけのイメージから「古臭い」と出た言葉なら思考が固まっているように思います。

現在はどのような考え方で競技に臨んでいるのでしょうか。機会があれば質問してみたいと思ってます。

琉球空手・琉球古武道信武舘 本田道場