「琉球空手・古武道」審査から見えるもの
難しい動作は共通している?
初心者を含めて多くの場合、動きにくい動作・不得意な動作は共通しているように思います。それが武道(術)の「技」なのか?スポーツで言う「競技特性」なのか?
先ず言えるのは「動きにくい動作・不得意な動作」が日常生活に無い場合、次に日常生活で無意識にしている場合になります。前者は単純に反復練習をすれば何とかなります。後者は前者の初めての動作より修正に時間がかかります。
無意識の確認が上達と理解に
日常無意識にしている「呼吸・まばたき・振り向き方・どちらの足から歩き出す等」は何も考えづに行ている動作です。これを改めて意識するとギコチナイ動きになり、最終的に自分はどう動いていたのか分からなくなりフリーズしてしまします。例えば、「後方から人に呼ばれたら右から振り向く?左から振り向く?」と尋ねられたら「エッ!どうしてるかな?」と考え込んでしまいます。この無意識の動作を意識的に改善しそして無意識に戻す作業が本当に難しい。
よく聞くフレーズに
「目標に向かって最短で真っすぐに突きなさい!」があります。まさにその通りです。でも、よく聞くフレーズは逆に皆が出来ない難しく・理解しにくい動作と言う事でもあります。しかし、これを日常生活の動作にあてはめて考えるとストンと腑に落ちたりします。「ピンポンするように手をだしなさい。(ピンポン=インターホンを押すように)」ピンポン(インターホン)の押し方を習う人は少ないし、ピンポン(インターホン)を押し損じる人も少ない。おそらく老若男女だれもが最短のコースでピンポン(インターホン)できると思います。このように伝えると「アッ!普段出来ている動作と同じだ。」と気づきが生まれ理解へのステップアップにつながる事があります。
人間の脳には意識すると出来なくなる回路があるんでしょうね。
琉球空手・琉球古武道信武舘 本田道場