琉球空手・琉球古武道(術)「押忍」どんな意味?

facebookで海外の空手家から「OSS」等について投稿がありました。

先ず、本田道場では「OSS」「押忍」「オッス」等の言葉は使いません。道場入退室の際は「こんにちは」「おねがいします」「さようなら」「ありがとうございました」と普通の挨拶です。

問いかけに対しての返事も当然ですが「はい」「いいえ」で、或いは細かな内容はハッキリと自分の言葉で伝えるように指導しています。普通です。

以下の内容は「OSS」等を使用している個人・道場・団体を批判しているものではありません。あくまでも私見であるとこをご理解ください。

東京2020オリンピック空手競技形金メダリストがコーチと一緒に「オッス」

インタビュー動画を見た海外の空手関係者から「OSS=オッスとはどんな意味ですか?」と投稿がありました。その質問に対しての反応は「沖縄の先生は使わない」「道場の決まり?」「空手家の挨拶」等多くの投稿が寄せられていました。(全て海外からの返信です。)

よくよくインタビュー動画を見ると、「OSS」の発言はサポーター企業?の要請に応えたリップサービスのようにも見えます。お二人(沖縄)が日常的に使っているかは分かりません。

「OSS」は普段どんなシチュエーションで使っているのでしょうか?

動画の流れから判断すると「応援を頂いた皆さんありがとうございました。」の意味が込められているように感じました。普段は空手家同士「hi=ハーイ」「元気ー!」のように気軽な挨拶・合言葉として使われているのかもしれません。沖縄で言う「ハイサイ」に似ているかも?しかし、明確でないので国内外を問わず分かり難い言葉です。

かつての大学空手道部では

後輩が先輩の問いかけに基本「オッス」で返答していました。(全てではありません)絶対服従って感じです。令和の時代になっても封建的は風土を残して「オッス」と言っているクラブは存続可能なのでしょうか?

「押忍」でネット検索すると・・・

一般の人にとって「オッス」は「軽い挨拶」として認知されていないようですが、ヒットした画像は以下のような物が多い多いように思えます。「やんちゃ」「暴力」「軍隊」「パワハラ」「不良」といったイメージに見えてしまいますね。

明確に「押忍」の意味を発信している団体(極真会)もありました。(現在も同様の意味で指導されているかは確認していません。)

Wikipediaによると「押忍」の意味は以下の通りでした。

押忍(おす、おっす)とは、主に空手道・剣道・柔道などの武道関係者の間で使われる挨拶の一つ。

由来については諸説ある。旧海軍で「お早うございます」が簡略化され、その結果「オ」と「ス」が残ったという説。

また、大日本武徳会が戦前に京都で運営した武道専門学校の学生の間で生まれたという説[1]

元々は「おはようございます」だったものが「おはよーっす」→「おわーす」→「おす」と縮まり、そこに「押して忍ぶ」(自我を抑え我慢する、の意か)という漢字を当てた結果、現在の形になったのではないかと言われている。

現在は後輩が先輩に返礼する際にも使われているが、本来は先輩が後輩に対するときだけ用いた[1]体育会系の「押忍」

大森敏範は、発祥は戦前の拓殖大学で、由来は相撲の心得で相手の押しに耐えることを「忍(お)す」と言ったことからという説を唱えている[2]。 拓殖大学では今でも押忍と言う挨拶は体育会を中心に親しまれている。先輩・後輩問わず皆が気軽に使用し拓殖大学の学生にとって無くてはならな言葉である。拓大生あるあるとして、地元に帰省した際、挨拶をする時「押忍っ!」と言ってしまい驚かれるという事がある。

空手界を中心にOSUまたはOSSとして海外にも広まっている[2]

同種の言葉として、陸上自衛隊レンジャーにおける『レンジャー!』[3]


いずれにしても、「OSS」等の意味は統一されていないようです。

琉球空手・古武道信武舘 本田道場