琉球古武道(術) 金属製武具(器)の購入
サイ・鉄甲(金属武具)はどこで購入?守礼堂?
先日、東京支部のI氏より武具の購入について問い合わせメールが届きました。(I氏)「先日、楽天市場で業者にステンレス製の釵(サイ)と鉄甲の見積りを依頼すると5万円と3万円とのことでした。守礼堂にステンレス製の釵や鉄甲をオーダーする事は可能なのでしょうか?(内容意訳)」
HPでも紹介していますが数年前まで「沖縄守礼堂」で琉球古武道で使用する武具(器)は簡単に入手出来ました。現在、職人さんの都合で金属製武具(器)は販売されていません。(木製は購入可能)この情報が流れた時、稽古をする予定でない「卍釵(サイ)とエーク」を慌てて買いに走りました。さすがに、「卍釵(サイ)とエーク」を稽古する人が少ないのか幸運にも入手することが出来ました。
どこで買えばいい?
ネット販売されている量産品に中々いい物がありません。(実際に購入検証済)I氏が既製品ではなくオーダー品と考えるのもうなずけます。オーダーなら確かに4-5万はするでしょう。I氏には購入経験のある海外の部道具店を紹介しました。
現在、既製品ではアメリカ製2社とヨーロッパ製と中国製(ネット)と日本武道具店製と守礼堂の「卍釵(サイ)&釵(サイ)」を所有しています。主に稽古で使っている釵(サイ)は下画像にあるオーダーのサイと守礼堂鉄製卍釵(サイ)です。
アメリカ製(1社は中国製以下)・ヨーロッパ製について品物は問題ありません。しかし、既製品のサイズ(S/M/L)では日本人に合わないように思います。細かく寸法を測ってオーダーすれば素晴らしい物になることでしょう。
※中国製(ネット)は論外、日本武道具店製(中国生産かもしれない)サイズが少なく選択範囲ない。武具に人間が合わせる事になります。サイを振る事を考えると非常に危険なことです。
本田道場で所有の「鉄甲」は一定量まとめて鉄工所に依頼しました。個人で1組となると鉄でもステンレスでも割高になるでしょう。
鉄製とステンレス製どちらが良いのか?
本部道場ではステンレス製釵(サイ)使用率は結構高いですね。沖縄は外気に塩分が多く含まれているので鉄製のサイや鉄甲は直ぐに錆てしまします。だから少々値段は張りますがステンレス製は錆びず重宝されています。大阪道場で私が使っている釵(サイ)(下画像)は、サイとサイを打ち合わせた時の「キーン」と響く高い金属音が好きなので鉄製を使用しています。黒錆加工をしてもらいましたが最近ちょっと錆が出ています。
サイと鎌は鍛冶屋さんに依頼して手打ちで作ってもらいました。鎌は補助頂きながら自作です。(鎌は100均でも購入可能です)
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