仲間が増えました:二つの道場で見えたもの

新入会員誕生!

4月より無料体験に参加されていた60代の男性が、このたび正式に入会されました。現在もフルコンタクト系の空手道場に所属されており、今後は二足の草鞋を履く形になるようです。

お話を伺うと、以前からフルコン系空手とフルコン系以外の空手の技術を融合させたいとお考えだったとのことです。本田道場でも、稽古中に他のスポーツ競技を例に出して技術の説明を行うことがあります。異なる競技であっても、似たような動きをしていることに気づかない方が多く、「あっ」と目から鱗が落ちるような反応をされることもしばしばです。

動きのヒントは意外なところに

例えば、バットを振る、ラケットを振るという動作は、競技の特性により完全に同一ではありませんが、「ボールを打つ」という基本動作においては共通点が多くあります。こうした動作を空手や古武道に置き換えることで、動きのイメージをより理解しやすくなるのです。

もちろん、秘伝や口伝といった神秘的な要素も一部には存在しますが、多くの動作は他の競技とも共通していると感じます。ただ、それをうまく言語化できていないだけのようにも思えます。

技のひみつ、実はシンプル?

数年前、日本スポーツ協会主催の講習会に参加した際(他競技の指導者との合同開催)に、教材として使用された動作解析映像を見て、「これは○○選手ですね」と誰かが即答したことに驚いた記憶があります。オリンピック競技などでは、すでに科学的な手法によって、選手の能力をどうすれば最大限に引き出せるかが研究されているのです。

一方で、武道の世界では今なお「秘伝」「秘術」といった神秘性が強調される傾向がありますが、科学的に検証してみると、意外と平凡な内容なのかもしれません。

したがって、フルコンタクト系空手と他のスポーツ競技で実践されている技術習得法を取り入れることは、ごく自然で有効なアプローチでだと思います。

「秘伝」「秘術」を公開されると困る人も多くいるかも・・・。

沖縄小林流空手・琉球古武道信武舘 本田道場
Ryukyu Karate Kobudo Honda Dojo