琉球空手・古武道(ヌンチャク・サイ等) 第一回沖縄空手少年少女世界大会(県内予選)その3
琉球空手・琉球古武道本田道場(Ryukyu Kobudo Shimbukan)
こんなことを思いました
「池の水全部抜きました!!」このTV番組で「外来種」として様々な動物が紹介されています。「コイ」が外来種だったとこの番組を見て初めて知りました。外来動物は意図的に持ち込まれたり、物流の発展によって輸入貨物と一緒に運ばれたり色んな経路で日本にやってくるようです。外来動物は在来種を捕食したり、交配してハイブリット種となったり日本の風土に適用しながら生態系に大きな影響を与えるそうです。番組で池の水を抜く度にたくさんの外来種を捕獲されていますが、一度持ち込まれた外来種を一掃することは不可能に感じます。
あらゆる情報が容易に入手できる現在、一切何も加えず変化させないことが難しい時代になっています。だからこそ「固有」「不変」に価値が生まれます。「ユネスコ無形文化遺産」登録は「固有」「不変」が前提あり競技空手と差別化をするためなのでしょう。数年先「コイ」が外来種だったと驚くのと同じように、沖縄固有の空手(在来種)であると思っていた「沖縄空手」がすでに駆逐され・ハイブリット化して「競技空手」となっているのではないでしょうか?動物とは異なり無形文化(空手)はいったん変化してしまったら元に戻すことは不可能なのでは・・・。
「競技・大会」は終わりの始まりの予感がします。変化の少ないうちに沖縄空手を学ばねばなりません。
沖縄空手の未来
今後、年数を重ねると「沖縄空手大会」の趣旨は少しづつ薄くなり、「沖縄空手とはこうあるべき」とストッパー役の重鎮もいなくなります。そして「沖縄空手大会」の開催趣旨など関係なく大会に出場する世代が誕生し、次にその世代が大会を運営していきます。競技ルールは随時改革変更され、当初の大会趣旨とは関係なく「競技での勝敗」が目的となり、競技空手と沖縄空手に違いはなくなります。結果、訪沖してまで「沖縄空手」を修行する価値なくなってしまうのでは?
8月に迫った大会の成功に尽力している関係は「沖縄空手が消滅してしまう未来」を想像していないでしょうか?
変化・同化ではなく進化である事を願うばかりです。
琉球空手・琉球古武道信武舘 本田道場