沖縄空手・琉球古武道(術) 武具の制作(ヌンチャク編)その1

前里のヌンチャク

初段までに武具(器)が4種類、形は以下の四つを「周氏の棍小」「前里の鉄甲」「前里のヌンチャク」「津堅志多伯のサイ」を稽古します。当然、各武具の基本動作を習得しなければ「形」稽古へ移行することはありません。

4種類の武具で「ヌンチャク」の扱いは難しく(危険)稽古中にケガをすることがあります。他の武具と違ってヌンチャクは両端約30cmの丸棒を真ん中を紐でつないだ武具になります。他の3種類の武具と違った予想外の動きをすることがあります。

爪を割ったり、突き指をしたり、頭部を打撲等が結構な頻度で起こります。安全の為、練習用にウレタン製のヌンチャクを使う事もあるようですが、ヌンチャクに重量がないと正確に振る事ができません。

メジャーな武具ヌンチャク

ヌンチャクは琉球古武道で扱う武具の中で知名度の高いものでしょう。約50年前にブルース・リーが「燃えよドラゴン」の中でヌンチャクを使いその存在は瞬く間に世界規模に広がりました。劇中でのヌンチャク捌きは見る物を魅了したのは事実です。YouTube動画などでも沢山の動画を見る事ができます。

本田道場でもヌンチャクの稽古を始めたいのですが安全を確保する為には、どうしても空手・古武道の基本が必要になってきます。

ブルース・リー「死亡遊戯」のワンシーンです。右手に持っているヌンチャクが湾曲している事から木製でない事が分かります。

道場所有の武具

以前、ドイツの支部道場で「ロープヌンチャク」を使用している写真をみました。問い合わせると安全性の為に「ロープヌンチャク」を使用しているのではなく、ドイツでは「ヌンチャク」の所持が禁止されているとの事でした。

重量があり体にあたっても怪我が少ないと思わるれる「ロープヌンチャク」を制作できないか現在思案中です。画像からロープヌンチャクの素材は運動会の綱引きで使われる麻綱のように見えます。

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